記事:介護福祉士試験「生活支援技術」完全解説〜杖歩行の介助(2動作歩行・3動作歩行)〜
📖 介護福祉士対策 2026.08.10

記事:介護福祉士試験「生活支援技術」完全解説〜杖歩行の介助(2動作歩行・3動作歩行)〜

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「『杖、麻痺足、健康な足』。リズムで覚える歩行の法則」
wtrです。片麻痺がある方の杖歩行。階段の上り下りで、「どっちの足から出すんだっけ?」と利用者がパニックになり、介助者も分からなくなってバランスを崩しそうになった経験はありませんか?杖歩行の順番には、物理的な理屈に基づく絶対的な法則があります。「上りは健側から、下りは患側から」というルールを丸暗記するのではなく、なぜそうなるのかを理解すれば、もう迷うことはありません。安全な移動を支える杖歩行のメカニズムを解説します。

記事イメージ

🦯 杖の持ち方と介助者の立ち位置

杖は、麻痺して力が入らない足(患側)の代わりとなって体を支える「第3の足」です。

📌 杖はどちらの手で持つ?

必ず健側(麻痺のない、動く方の手)で持ちます。患側の足に体重がかかるのを、健側の手(杖)でかばって分散させるためです。

📌 介助者はどこに立つ?

必ず患側(麻痺のある側)のやや後方に立ちます。転倒するのは力が入らない患側だからです。健側に立つと、利用者の杖にぶつかってしまい危険です。

🚶 3動作歩行の順番(平地・階段)

3動作歩行は「1, 2, 3」と3つのリズムで歩く、最も安定した歩き方です。順番の法則は「杖 → 患側(悪い足) → 健側(良い足)」です。

  • 【平地を歩く】 杖 → 患側 → 健側
    (まず杖を出し、次に麻痺した足を杖の横に並べ、最後に力のある健側の足で踏み込みます)
  • 【階段を下りる】 杖 → 患側 → 健側
    (下りは平地と同じ。「患側(悪い足)」を下ろす時に、上の段に残った「健側(強い足)」がしっかり体重を支えてくれるため安全です)
  • 【階段を上る】 杖 → 健側 → 患側 ★ここだけ例外!
    (上る時は、まず「健側(強い足)」を上の段に乗せ、その強い足の力で体をグッと持ち上げながら、患側を引き上げます。患側から上ろうとすると踏ん張れません)

📝 介護福祉士試験の出題傾向と〇×ポイント

【出題傾向】

「杖歩行の順番」は毎年必ず出るボーナス問題です。「平地と下り」は同じ順番(杖→患→健)、「階段の上り」だけ違う順番(杖→健→患)と暗記しておくか、物理的に考えると絶対に間違えません。

【〇×ジャッジポイント】

  • × 誤り:「右片麻痺の利用者が階段を上る際、『杖 → 右足(患側) → 左足(健側)』の順で上るように指導した」
    (解説:上る時は「健側(強い足)」から。正しくは『杖 → 左足(健側) → 右足(患側)』。患側から上ると体を持ち上げられない)
  • 〇 正しい:「左片麻痺の利用者が階段を下りる際、『杖 → 左足(患側) → 右足(健側)』の順で下りるように指導した」
    (解説:下りは平地と同じ「杖 → 患側 → 健側」。上の段に残った健側でしっかり体重を支えながら下りるため適切)
  • × 誤り:「杖歩行を介助する際、介助者は利用者の健側(杖を持っている側)に立って支援する」
    (解説:介助者は必ず「患側(麻痺側)の斜め後ろ」に立つ。健側に立つと杖が邪魔になり、患側へ転倒した際に支えられない)

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