記事:介護福祉士試験「生活支援技術」完全解説〜体位変換の目的と褥瘡(床ずれ)予防〜
📖 介護福祉士対策 2026.08.10

記事:介護福祉士試験「生活支援技術」完全解説〜体位変換の目的と褥瘡(床ずれ)予防〜

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「小さな赤みが、命を脅かす傷になる。褥瘡(床ずれ)の恐怖」
wtrです。「床ずれ」と聞くと、ただ皮がむける程度を想像する方が多いかもしれません。しかし、介護・医療の世界で「褥瘡(じょくそう)」は、骨が見えるほど深く肉がえぐれ、感染症から死に至ることもある恐ろしい疾患です。自力で寝返りが打てない方にとって、「2時間ごとの体位変換」はまさに命を守る盾。介護の知識がないご家族にもぜひ知ってほしい、圧抜きの技術とクッションの魔法を解説します。

記事イメージ

🩹 なぜ褥瘡(床ずれ)は発生するのか?

褥瘡は、同じ姿勢で長時間寝続けることで、骨が出っ張っている部分の血流が止まり、皮膚や組織が壊死(えし)してしまう状態です。
健康な人は無意識に寝返りを打って血流を回復させますが、麻痺や筋力低下がある方はそれができません。特に「仙骨部(お尻の骨)」や「かかと」は体重が集中しやすく、最も危険な部位です。

【褥瘡を招く3つの悪条件】

  • 圧迫: 体重による持続的な圧力(2時間以上同じ姿勢は危険)。
  • 摩擦とズレ: ベッドの背もたれを上げる時などに、皮膚がシーツとこすれることで発生。
  • 湿潤と不潔: 汗やおむつ内の尿・便で皮膚がふやけると、少しの摩擦でも傷つきやすくなる。

🔄 プロの体位変換と「圧抜き」の技術

褥瘡を防ぐための基本は、定期的に姿勢を変えること(体位変換)です。
単に体を横に向けるだけでなく、クッションを使って広い面で体重を支える技術が求められます。

側臥位(横向き)のポイント

背中や膝の間、足首の下にクッションを挿入し、骨同士がぶつかったり、ベッドの硬い面に骨が当たらないように空間(除圧)を作ります。

魔法の手技「圧抜き」

体位を変えた後や、ベッドの背もたれを上げた後、シーツと体の間にスッと手や専用のシートを入れ、突っ張った皮膚のヨレを直します。これだけで褥瘡リスクは激減します。

📝 介護福祉士試験の出題傾向と〇×ポイント

【出題傾向】

褥瘡の好発部位(仙骨部、大転子部、踵骨部など)と、その予防ケア(体位変換の頻度、シーツのしわ伸ばし、栄養状態の改善)が問われます。また「摩擦」や「ズレ」をいかに防ぐかがキーポイントです。

【〇×ジャッジポイント】

  • × 誤り:「褥瘡の初期症状である皮膚の赤み(発赤)を見つけたため、その部分を強くマッサージした」
    (解説:発赤部分はすでに組織がダメージを受けており、マッサージをすると組織破壊を進行させてしまうため絶対禁忌)
  • 〇 正しい:「ベッドの背上げ(ギャッチアップ)を行った後、利用者の背抜き(圧抜き)を行った」
    (解説:背上げによって生じた皮膚のズレや圧迫を解消するため、肩や背中に手を入れて圧を逃がすのは極めて適切なケア)
  • × 誤り:「仰臥位(あおむけ)で寝ている状態において、最も褥瘡ができやすいのは肩甲骨部である」
    (解説:あおむけで最も体重が集中し、褥瘡ができやすいのは「仙骨部(お尻の真ん中の骨)」である)

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