記事:日々のケアに潜む「慣れ」の怖さ。接遇マナー研修で気づいたプロの視点
研修 2026.08.22

記事:日々のケアに潜む「慣れ」の怖さ。接遇マナー研修で気づいたプロの視点

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記事:日々のケアに潜む「慣れ」の怖さ。接遇マナー研修で気づいたプロの視点

介護の仕事に慣れてくると、無意識のうちに業務優先になり、利用者様への配慮が欠けてしまう瞬間がありませんか?私が参加した「接遇マナー研修」は、そんな日々の「慣れ」に警鐘を鳴らすものでした。

ある日、私はおむつ交換を急ぐあまり、無言でカーテンを開け、手早く作業を済ませていました。その時、利用者様の表情が一瞬こわばったのを見逃しませんでした。研修を通して、それがどれほど尊厳を傷つける行為だったかを痛感しました。

排泄と入浴におけるプライバシーへの配慮

排泄ケアにおいて「スピード」を求めてはいけません。重度の方には尿道口に密着させ、軽中度の方にはズレないように「山折り」で当てるなど、焦らず丁寧な技術が求められます。また、居室に入る時は3回、トイレは2回ゆっくりノックし、一呼吸置いてから開けるのがマナーです。職員同士の会話でも、排泄物を「お花摘み」「ハルン(尿)」「コート(便)」といった隠語に言い換える工夫が大切です。

入浴時も同様で、バスタオルをかけて羞恥心に配慮し、洗身用と下用のタオルを明確に分けること。足の指先までドライヤーをかけ、リラクゼーションの場として楽しんでいただく姿勢が必要です。

ご家族対応とクレーム防止

ご家族への電話連絡にも細心の注意が必要です。特に訃報や緊急時の連絡は、相手が誰かを確認した上で、ありのままを唐突に伝えてはいけません。慌てて交通事故を起こしてしまうリスクがあるためです。
また、ご家族からの差し入れ(厚意)を断る際も、「規則ですから」と切り捨てるのはNGです。まずは感謝を伝え、持ち帰れない生ものなどは受け取った上で上司に報告し、お礼状を出すなどの柔軟な対応がクレームを防ぎます。

朝の挨拶は「目線を合わせて、名前を呼び、返事を待つ」。車いす介助時は「動く・止まる」を必ず事前に伝える。これらの一つ一つの接遇が、私たちの提供するケアの質そのものなのだと学びました。

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大田 航 / wtr

この記事の監修者

大田 航(おおた わたる) / wtr

現場経験15年 / 介護福祉士・特定業務従事者(喀痰吸引、胃ろう) 等

特養、デイサービス、有料老人ホーム等の現場で15年。DXを主軸とした経験を基に、介護士が行う事務作業をAIに任せ、ケアに専念できるよう日々奮闘しています。利用者様や、医療・福祉の現場で働く人が皆幸せになれるよう、介護DX・ICT化のきっかけ作りをサポートします。