介護福祉士試験「こころとからだのしくみ」完全解説〜睡眠のメカニズム(レム・ノンレム睡眠)〜
📖 介護福祉士対策 2026.08.14

介護福祉士試験「こころとからだのしくみ」完全解説〜睡眠のメカニズム(レム・ノンレム睡眠)〜

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「寝ている間、人間の身体はどうなっているのか?」
睡眠はただ身体を休めているだけではなく、脳の記憶を整理したり、細胞を修復したりする極めてアクティブな時間です。介護において利用者の「不眠」や「昼夜逆転」を根本から解決するためには、この睡眠のメカニズムを理解することが不可欠です。

この記事では、試験で必ず問われる「レム睡眠」と「ノンレム睡眠」の違いから、高齢者特有の睡眠パターンの変化までを徹底解説します。

1. 睡眠の2つのサイクル(レム睡眠とノンレム睡眠)

人間の睡眠は、約90分周期で「レム睡眠」と「ノンレム睡眠」を繰り返しています。この2つの役割を正しく理解しましょう。

① レム睡眠(身体の眠り・脳は起きている)

「レム(REM = Rapid Eye Movement)」の名の通り、閉じたまぶたの下で眼球がキョロキョロと動いている状態です。

  • 状態: 筋肉は弛緩してだらりと休んでいますが、脳は活発に働いており、夢を見るのは主にこの時間です。
  • 役割: 日中の記憶の整理・定着、感情の処理。
② ノンレム睡眠(脳の眠り・身体は動く)

深い眠りであり、大脳をしっかりと休ませる時間です。

  • 状態: 脳の活動は低下していますが、筋肉は完全には弛緩しておらず、寝返りを打つことができます。
  • 役割: 成長ホルモンの分泌、細胞の修復、免疫力の向上、疲労回復。
  • 深さ: 浅い眠り(ステージ1)から最も深い眠り(ステージ3・4の徐波睡眠)まで分かれています。

2. 高齢者の睡眠パターンの特徴

歳を重ねると、この睡眠サイクルに大きな変化が現れます。これが「高齢者は朝が早い」「夜中に何度も起きる」理由です。

  • 深いノンレム睡眠の減少: 若い頃に比べて、最も深い眠り(徐波睡眠)が極端に減少し、浅いノンレム睡眠が増えます。そのため、わずかな物音や尿意で簡単に目が覚めてしまいます。
  • 睡眠時間の短縮と分断: まとまって長く眠ることが難しくなり、夜間の睡眠時間が減る分、日中の居眠り(昼寝)が増えます。
  • 睡眠周期の前倒し: 体内時計の変化により、早い時間に眠くなり、早朝に目が覚める「早寝早起き」の傾向が強くなります。

3. 【現場事例】Eさんの睡眠リズム改善アプローチ

体験談イメージ
【事例】Eさん(85歳・女性)「夜眠れなくて辛い」との訴え

毎晩夜中の2時に目が覚めてしまい、「ちっとも眠れない」と悩むEさん。日中はテレビを見ながらウトウトしていることが多い状態でした。

アセスメントと実践

スタッフは、高齢者特有の「ノンレム睡眠の浅さ」と「睡眠周期の前倒し」を考慮し、Eさんの1日のリズムを見直しました。

  • 午後の昼寝をコントロール: 日中のウトウト(浅いレム・ノンレム睡眠)が夜間の「睡眠圧(眠気)」を奪っていると判断。午後3時以降の昼寝を避け、代わりにスタッフとお茶を飲みながら計算ドリルなど(脳への適度な刺激)を行う時間にしました。
  • 就寝時間の見直し: 夜7時にベッドに入っていたため、7時間寝ても深夜2時でした。就寝時間を夜9時に遅らせるよう工夫しました。

結果、日中に適度な疲労を蓄積できたことで、夜間の深いノンレム睡眠が増加し、朝6時までまとまって眠れるようになりました。

4. 資格取得のテストにおいてのポイント

出題の傾向と対策

「レム睡眠」と「ノンレム睡眠」の特徴を入れ替えた引っかけ問題が非常に多く出題されます。どっちが脳の眠りか、身体の眠りかを確実に暗記しましょう。

  • レム睡眠と夢
    ❌ 引っかけ: 「夢を見るのは、主に大脳が休んでいるノンレム睡眠のときである」
    ⭕️ 正解: 夢を見るのは、脳が活発に活動しているレム睡眠のときである。
  • 骨格筋の弛緩
    ❌ 引っかけ: 「ノンレム睡眠中は筋肉が完全に弛緩するため、寝返りが打てない」
    ⭕️ 正解: 筋肉が弛緩してダラリとしているのはレム睡眠。ノンレム睡眠中は寝返りを打つことができる。
  • 高齢者の睡眠の特徴
    ❌ 引っかけ: 「高齢になると、最も深いノンレム睡眠の時間が増加する」
    ⭕️ 正解: 高齢になると深いノンレム睡眠は減少し、浅い眠りが増えるため中途覚醒しやすくなる。

学びをさらに深めましょう

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