【認知症:症状】08
脱衣・露出への対応と自尊心の保護
人前で服を脱ぐ行動には、必ず「身体的な不快」や「場所の誤認」といった本人なりの理由があります。「人に見せたい」わけではないことを理解しましょう。
1. 脱衣を引き起こす「4つのサイン」
① 物理的な「不快感」
暑さ、服のタグの痛み、濡れたおむつ。言葉で伝えられない不快感を、脱ぐことで解決しようとしています。
② 状況・場所の「誤認」
デイルームを「自分のお風呂場」や「寝室」だと思い込み、脱いでも大丈夫という認識のズレが生じています。
③ 脳の「抑制機能」の低下
前頭側頭型認知症などで、「人前で脱いではいけない」という社会的なブレーキが利きにくくなっています。
④ 性的脱抑制
脳の機能変化による症状であり、本人の人格そのものではないことを理解する必要があります。
2. 現場でのスマートな対応
「驚かない・叱らない」が鉄則
大声は本人をパニックにさせます。まずはバスタオル等で静かに包み込み、周囲の視線から守りましょう。
【声かけのコツ】
「寒くなってきましたよ、こちらを羽織りましょうね」と、「健康を守るため」という理由で個室へ誘導します。