【専門知識:嚥下アセスメント】
「どこで詰まっている?」を見極める
「どこで詰まっている?」を見極める
嚥下障害の3ステージ別・食形態選定ガイド
最新の学会分類2021に基づいた最適なケアを導き出す
▼ まずは「介助の基本手順」を確認したい方はこちら
1. 嚥下プロセスの3段階(口腔・咽頭・食道)と対策
① 口腔期(こうくうき)の障害 口の中の問題
判断のサイン: 噛み続けられない、口から溢れる、送り込めない、頬に食べかすが残る。
■ 対策:コード2-1〜3を選択
- コード2-1(ペースト食): 咀嚼が不要で、口の中でまとまる力がなくても咽頭へ送りやすい。
- コード3(ソフト食): 舌で押しつぶすだけでまとまり、口腔内を滑りやすいもの。
- NG: 「刻み食」は口の中で散らばり、誤嚥の引き金になるため避けます。
② 咽頭期(いんとうき)の障害 喉の問題(命に直結)
判断のサイン: 飲み込んだ瞬間にむせる、声がゴロゴロする、何度も空嚥下をする。
■ 対策:コード0j〜1j / トロミt2以上
- コード1j(ゼリー食): 通過速度が遅く、気管の蓋が閉まるタイミングを待てる形態。
- トロミ(t2〜t3): 液体が喉へ流れるスピードを物理的に抑え、肺への流入を防ぎます。
③ 食道期(しょくどうき)の障害 送り込みと逆流の問題
判断のサイン: 胸元でのつかえ感、食後の胸焼け、横になった時の逆流やむせ込み。
■ 対策:小分け提供と食後の姿勢管理
- 少量頻回: 一口の量を減らし、ゆっくりと食道へ流れる時間を確保します。
- 食後の姿勢: 食後30分〜1時間は座位を保ち、重力で逆流を防ぎます。
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2. 学会分類2021:状態別の選定基準
まとめ:原因を見極め「安全な側」を選択する
嚥下障害のケアは、「口腔・咽頭・食道」のどこに主原因があるかを知ることから始まります。 状態が不安定なときは、決して無理をせず、一段階コードの低い食事形態を選択し、ゆとりを持って食事を提供しましょう。