介護 2025.12.04

🩺 医療依存度の高まり:介護士が知っておくべき「医行為」と多職種連携

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🩺 医療依存度の高まり:

介護士が知っておくべき「医行為」と多職種連携

2025年問題以降、医療を必要とする利用者様が施設や在宅で生活するケースが増えています。介護士は、かつて看護師の仕事とされてきた胃ろうの管理や喀痰吸引、インスリン注射の補助など、医療に関連する業務に携わる機会が増加しています。介護士の役割が拡大する中で、「どこまでが介護士の仕事か」「医行為の境界線はどこか」を正しく理解し、医療職との強固な連携体制を築くことが、安全と質の確保に不可欠です。


1. 介護士が行える「医行為」と「非医行為」の境界線

法律上、医行為(医師しか行えない医療行為)は医師法、看護師法で厳しく定められています。しかし、利用者の日常生活に必要な一部の行為については、介護職員も研修を受けた上で実施が認められています。

  • ⚠️ 介護職員が行える特定の医療的ケア(条件付き):

    2012年の法改正により、研修を修了した介護福祉士や介護職員は、医師の指示および看護師との連携のもと、「喀痰吸引」(口腔内、鼻腔内、気管カニューレ内部)と「経管栄養」(胃ろう、腸ろう、経鼻)を行うことが可能になりました。これらは、命に関わる行為であるため、厳格な手順の遵守が必要です。

  • ⚠️ 介護職員が行える「非医行為」(例外規定):

    体温測定、血圧測定、湿布を貼る、軽い切り傷・擦り傷の手当、安定している利用者への点眼や坐薬の挿入など、日常生活に通常行われる行為であり、病状の悪化につながるリスクがほとんどない行為は、研修や指導のもとで行うことが可能です。

【重要】判断を伴う行為は不可:インスリン注射や血糖値測定、褥瘡(床ずれ)の処置など、病状の判断や専門的な知識・技術を要する行為は、原則として看護師や医師が行うべき医行為であり、介護士が行うことはできません。


2. 医療ケアにおける介護士の「3つの役割」

介護士は医行為を代行するだけでなく、医療職にはできない日常生活の視点から重要な役割を果たします。

  • 🤝 状態観察のプロフェッショナル:

    バイタルサイン(血圧、体温など)の数値だけでなく、「いつもと違う」という利用者の微妙な表情、食欲、皮膚の色、姿勢の変化などを24時間体制で観察し、看護師や医師に正確に報告します。

  • 🤝 機器の安全管理と清潔保持:

    胃ろうのチューブや吸引器周辺の清潔を保つこと、カテーテルが外れていないかなど、機器の異常を迅速に発見し、安全に管理する役割を担います。

  • 🤝 利用者の「生活」を支える代弁者:

    医療ケアが中心になりすぎないよう、利用者が「やりたいこと」「大切にしたい生活」を実現するために、医療職に対して生活の視点から要望や調整を提案します。


3. 多職種連携の要:報告・連絡・相談(ホウレンソウ)の徹底

医療依存度の高い利用者様を支援する上で、介護士の報告スキルが安全管理の生命線となります。

  • 🤝 「なぜ」という視点を持った報告:

    単に「熱がある」と報告するだけでなく、「昨日と比べて朝食の摂取量が半分だった」「昨日まではなかったが出ている」など、変化や関連性を含めて報告することで、医療職の判断材料としての価値を高めます。

  • 🤝 指示の確認と記録の徹底:

    医療職からの指示内容(例:薬の量、処置の方法)は、曖昧なままにせず、必ず復唱して確認し、実施した時間、内容、利用者の反応を詳細に記録します。この記録が、事故防止と責任範囲の明確化につながります。

【総括】医療依存度が高まっても、主役は利用者様の「生活」

介護士が医療的な知識や技術を身につけることは重要ですが、最も大切な役割は、利用者様の状態を「生活の視点」から捉え、異常の早期発見に努めることです。医療職と介護職が互いの専門性を尊重し、密接な連携(ホウレンソウ)を徹底することで、安全を守りながら、利用者様が望む質の高い生活を実現できます。

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