【認知症:症状】07
収集癖を安心に変える対応術
ゴミなどを溜め込んでしまう「収集癖」。衛生面が心配になりますが、ご本人にとっては「失いたくないという安心の確保」です。無理やり奪うのではなく、納得感のある関わり方を考えましょう。
1. 収集行動が起きる「3つの心理」
① 喪失感への過剰な防衛
記憶が曖昧になる中で「大切なものが無くなる」恐怖を感じ、物を集めることで自分の存在を確かめようとしています。
② 物を大切にする習慣
「物を粗末にしてはいけない」という価値観が強く、本人には「まだ使える貴重な資源」に見えています。
③ 収集自体が「役割」
「物を集めて整理する」ことが唯一の活動や楽しみになってしまっているケースがあります。
2. 否定しない対応術
【交換条件の提示】
「ゴミです!」と捨てるのではなく、「もっと綺麗なものと取り替えましょう」と清潔な物との交換を提案します。
【自分専用スペースの認容】
衛生的に問題ない範囲で、特定の引き出しを「自由にして良い場所」とし、そこには手を出さないルールを作ります。
【こっそり回収する技術】
席を外した隙に「一部だけ」回収します。一度に全て無くすとパニックになるため、少しずつ減らすのがコツです。