介護 2025.11.27

💼 介護職員のための休暇・休業ガイド:家族の介護と仕事を両立する4つの制度

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💼 介護職員のための休暇・休業ガイド:
家族の介護と仕事を両立する4つの制度

介護施設で働く職員自身が、自身の家族の介護を担う「ダブルケア」の問題が増加しています。介護職は人手不足のため「休みにくい」と感じがちですが、家族を支えるためには公的な休暇・休業制度を適切に利用することが必須です。

この制度は、介護離職を防ぐために法律で定められた労働者の権利です。施設職員として知っておくべき4つの主要な制度と、給付金、そして利用時の3つの注意点をわかりやすく解説します。

📋 介護職員が知るべき4つの制度

  • 1️⃣ 介護休業:長期間の介護(最長93日)が必要なとき
  • 2️⃣ 介護休暇:短期間の付き添い(年5日)が必要なとき
  • 3️⃣ 所定外労働の制限:残業を免除してもらう制度
  • 4️⃣ 時間外労働の制限:時短勤務を可能にする制度


ステップ1:長期間の介護を支える「介護休業」と給付金

最長93日。給与の約67%が支給される

要介護状態の家族ができた際に、まとまった期間、仕事を休むための制度です。

制度名 介護休業
対象者 配偶者、父母、子、配偶者の父母、祖父母、兄弟姉妹、孫
取得日数 対象家族1人につき通算93日まで。3回に分けて取得可能。
給付金の有無 あり。介護休業給付金(休業開始前賃金の約67%)が雇用保険から支給されます。
主な利用シーン 施設入所の手続き、在宅介護体制の構築、集中した介護が必要な時など。

⚠️ 注意点:取得条件

* 勤続1年以上であること。
* 休業終了予定日から93日経過後6ヶ月間に雇用契約が終了することが明らかでないこと。(※会社によっては、労使協定で除外される場合があります。就業規則を確認しましょう。)


ステップ2:短期間の介護を支える「介護休暇」と勤務制限

年5日の短期休暇と、残業・深夜勤務の免除

通院の付き添いや役所手続きなど、スポット的な介護ニーズに対応するための制度です。

制度名 介護休暇 所定外労働の制限(残業免除)
目的 一時的な世話や通院の付き添い 介護のための残業を免除
取得日数 年5日まで(対象家族2人以上で年10日まで)。時間単位で取得可能。 制限なし
給与の有無 原則無給(会社により有給化される場合あり)。 給与の減額なし(残業代は支給されない)

時間短縮で両立を図る「時短勤務」

介護の必要性が継続している場合、働き方を一時的に変えるための制度です。

制度名 介護のための所定労働時間の短縮措置(時短勤務)
内容 1日6時間までなど、勤務時間を短縮できます。
取得期間 対象家族1人につき、最長3年間まで。
その他の措置 時間短縮の代わりに、フレックスタイム制始業・終業時刻の繰り上げ・繰り下げが利用できる場合もあります。


ステップ3:介護休暇制度を利用する上での3つの重要ポイント

円滑な取得と職場復帰のために

介護休業制度は権利ですが、チームで働く施設職員は、円滑な取得と復帰のために以下の3点を必ず意識しましょう。

  • 1. 施設長・管理者に「早期」かつ「具体的」に相談する

    介護が必要になりそうだと感じた段階で、まず管理者に相談しましょう。「いつからどれくらいの期間、どのような制度を利用したいか」を具体的に伝え、引継ぎ期間を確保することが、現場の混乱を防ぎます。

  • 2. 制度利用中の連絡ルールを決めておく

    休業中も、施設の状況変化や連絡事項を確認できるよう、週に一度など、連絡頻度と方法(メール、電話など)を事前に決めておきましょう。完全に連絡を絶つと復帰時に大きな戸惑いが生じます。

  • 3. 復帰後の働き方について話し合う

    休業期間が終了しても、介護の必要性はゼロになりません。復帰前に「最初は時短勤務から始める」「しばらくは夜勤を免除してもらう」など、無理のない働き方を相談し、職場復帰プランを明確にしましょう。


👑 まとめ:あなたの「頑張りすぎ」は社会資源の損失です

💡 介護職員が家族の介護で離職することは、

社会全体にとって大きな損失です。

介護休業は最長93日、給与の約67%が支給される。

時間単位で取れる介護休暇を、スポット利用に活用する。

制度の利用は権利であり、離職を防ぐための重要な手段である。

制度を正しく理解し、遠慮せず利用することが、

あなた自身と、あなたが働く施設の利用者様を守ることにつながります。

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