介護 2024.11.29

認知症サポーターとは?地域でできる認知症の人や家族の応援方法

約6分で読めます

認知症は、高齢化社会の日本で深刻な課題となっています。認知症の人は、自分の意思や感情をうまく伝えられなかったり、日常生活に困難を感じたりします。認知症の人の家族も、介護や経済的な負担、孤立感などに悩まされます。

そんな認知症の人や家族を見守り、手助けするのが「認知症サポーター」です。認知症サポーターとは、認知症に対する正しい知識と理解を持ち、地域で認知症の人やその家族に対してできる範囲で手助けする人のことです。厚生労働省と全国キャラバン・メイト連絡協議会が、全国で認知症サポーターの養成講座を開催しています。[1](https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000089508.html) [2](https://www.caravanmate.com/)

この記事では、認知症サポーターになる方法やメリット、認知症サポーターができる活動事例などを紹介します。認知症になっても安心して暮らせるまちづくりに、あなたも参加してみませんか?

認知症サポーターになる方法

認知症サポーターになるには、90分程度の養成講座を受けるだけです。養成講座では、DVDやテキストを使って、認知症の症状やその予防、認知症の人に接するときの心構えなどを学びます。養成講座を受けた人には、地域連携の印である「オレンジリング」(ブレスレット)が贈られます。[3](https://nakamaaru.asahi.com/article/15103135) [4](https://www.fukushi.metro.tokyo.lg.jp/zaishien/ninchishou_navi/gyouji/yousei/supporter/index.html)

養成講座は、地域や職域団体等で、住民講座、ミニ学習会として開催されています。受講を希望する場合は、在住・在勤・在学の自治体事務局にお問い合わせください。全国の自治体事務局一覧は、[こちら](https://www.city.ota.tokyo.jp/seikatsu/fukushi/kourei/nintisyou/ninntisyousaupporter.html)からご覧いただけます。

認知症サポーターになるメリット

認知症サポーターになると、以下のようなメリットがあります。

  • 認知症について正しい知識と理解を得ることができます。認知症は、誰にでも起こりうる病気であり、認知症の人には個性や能力があることを知ることができます。認知症に対する偏見や差別をなくすことができます。
  • 認知症の人や家族に対して温かい目で見守り、手助けすることができます。認知症の人や家族は、孤立や不安を感じていることが多いです。認知症サポーターは、近隣の認知症の人や家族に対して、自分なりにできる簡単なことから実践することができます。例えば、挨拶をする、話を聞く、買い物に付き添う、散歩に誘うなどです。認知症の人や家族にとって、認知症サポーターの存在は大きな支えになります。
  • 地域でできることを探し、相互扶助・協力・連携、ネットワークをつくることができます。認知症サポーターは、地域で認知症に関する活動やイベントに参加したり、他の認知症サポーターやキャラバン・メイト(認知症サポーター養成講座の講師)と交流したりすることができます。認知症サポーター同士で情報や経験を共有したり、助け合ったりすることで、地域でできることを見つけることができます。
  • まちづくりを担う地域のリーダーとして活躍することができます。認知症サポーターは、認知症になっても安心して暮らせるまちづくりに貢献することができます。認知症サポーターは、地域の課題やニーズに応じて、自ら企画・運営することもできます。例えば、認知症カフェ(認知症の人や家族、地域の人が気軽に集まれる場)や認知症サポートステーション(認知症の人や家族の相談や支援を行う場)などです。認知症サポーターは、地域のリーダーとして、認知症にやさしい社会の実現に向けて活動することができます。

認知症サポーターの活動事例

認知症サポーターは、様々な活動を行っています。ここでは、認知症サポーターの活動事例をいくつか紹介します。

  • 多摩信用金庫では、全従業員が認知症サポーターになり、認知症の人や家族の金融トラブルを防ぐために、専門窓口の設置や相談体制の強化、認知症に関する啓発活動などを行っています。[6](https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-12300000-Roukenkyoku/saporter_1.pdf)
  • 株式会社宅配は、水道関連業務受託事業者として、認知症の人の自宅に訪問する機会が多いことから、全従業員が認知症サポーターになり、 認知症の人に対して優しく丁寧に対応し、水道メーターの検針や水道料金の支払いの手助けをするなどのサービスを提供しています。また、認知症の人の異変や困りごとを家族や地域の関係者に連絡するなどの見守り活動も行っています。
  • 株式会社イトーヨーカ堂は、全国の店舗で認知症サポーターの養成講座を実施し、約1万人の従業員が認知症サポーターになりました。店舗では、認知症の人や家族に対して、買い物の案内やレジの操作のサポート、財布の管理のアドバイスなどを行っています。また、認知症の人や家族が気軽に集まれる認知症カフェを開催したり、認知症に関するパンフレットやポスターを掲示したりするなどの啓発活動も行っています。
  • 京都府綾部市商工会議所は、地元の商店街や企業と連携して、認知症サポーターの養成や啓発を行っています。商店街では、認知症サポーターの店舗にステッカーを貼り、認知症の人や家族に対して、買い物のサポートや迷子の対応などを行っています。また、企業では、認知症サポーターの従業員にバッジを付け、認知症の人や家族に対して、仕事のサポートや相談の受け入れなどを行っています。

以上のように、認知症サポーターは、自分の職場や地域で、認知症の人や家族に寄り添い、支援することができます。認知症サポーターになることで、認知症に関する知識や理解を深めるとともに、認知症にやさしい社会の一員として、責任と誇りを持つことができます。

あなたも、認知症サポーターになってみませんか?

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