介護は「クリエイティブ」な仕事だ!
漫画『ヘルプマン!』の深い魅力
大変でネガティブなイメージを持たれがちな介護。しかし、本作を読めば「実は面白くてクリエイティブな仕事」であることに気づかされます。
『ヘルプマン!』とは?
2003年から18年にわたり連載され、日本漫画家協会賞大賞を受賞した介護漫画のバイブルです。
主人公:恩田 百太郎(おんだ ももたろう)
型破りな発想力と行動力で、お年寄りや家族の笑顔を引き出す若き介護職。彼の奮闘は、業界で働く人や目指す人の大きな学びとなっています。
現役介護士が震えた「リアルな人生」
日々現場で働いていると、目の前の業務に追われ、「一人の人間としての利用者さん」の背景を見失いそうになることがあります。そんな時、本作は「私たちが向き合っているのは人生そのものなんだ」と、胸が熱くなるような再認識をさせてくれます。
● 伏線回収のように繋がる「命の縁」
この作品の凄いところは、各章で登場した人物が、後のエピソードで意外な形で繋がっている点です。「誰かのケアが、巡り巡って誰かの救いになる」という描写に、思わず目頭が熱くなります。
● 施設の内側からは見えない景色
施設職員だけの目線では決して見えない、在宅での苦悩や、制度の狭間で揺れる家族の葛藤。教科書には載っていない「老いのリアル」が、綺麗事抜きで描かれています。
作者・くさか里樹先生の想い
「他人と自分を比べる呪縛」から解放され、漫画を描くのが楽しくなったという先生。介護現場の取材で気づいたのは、知恵とユーモアで修羅場を笑顔に変えるクリエイティビティでした。
「介護は、自分の力を発揮でき、自分も成長できる素敵な仕事。もっと若い人に魅力を知ってほしい」
18年の歴史:シリーズ紹介
■ ヘルプマン!(2003-2008)
在宅・施設など現場の基礎と成長物語。
在宅・施設など現場の基礎と成長物語。
■ 認知症編(2008-2010)
当事者目線から見た、忘れゆく世界。
当事者目線から見た、忘れゆく世界。
■ 高齢者性問題編(2010-2012)
タブー視されがちな「老いの性」に肉薄。
タブー視されがちな「老いの性」に肉薄。
■ セカンドライフ編(2012-2014)
定年後の人生の歩み方を描く。
定年後の人生の歩み方を描く。
■ 未来編・歴史編・世界編(2014-2021)
介護のイノベーションや、海外事情まで網羅。
介護のイノベーションや、海外事情まで網羅。
人間の喜怒哀楽、そして「生きる」ことを正面から描いた感動作。忙しい毎日の中で「一番大切なこと」を思い出させてくれる一冊です。